超自然界を霊界と記す

シャマニズムを取り上げるときに、良く超自然、あるいは、超自然界という言葉が登場します。超自然というのは、一般的に、自然の理法・法則を超越した神秘的な世界やその存在を指しています。しかし、千葉大学の現名誉教授で、文化人類学者であり、医療人類学者でもある武井秀夫(1948-)先生に、超自然と超自然界の代わりに霊界という用語を使うように教えられました。それは、一般的に目に見えない存在と交信したり、ビジョンを見えたりするシャマンにとって、むしろ超自然でないからです。共存している世界です。そのため、霊界という語で表現するのが適切と先生はお考えになっています。自分も論文を書くときに、武井先生の教えに従って、霊界という言葉を使っています。文化人類学は、現地の人の視点を記述、分析する学問でもありますので、まずは、現地の人々の考え方、感じ方に耳を傾きます。

※武井秀夫先生http://www.cdij.org/shikohin/forum/

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