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「あなたの苦しみは、わたしは、身をもって理解しています。痛いほどわかります」
内モンゴル東部ホルチン地方のシャマンは、よく、シャマンになるまでの苦しい経験を次のように表現します。「死以外のものをほとんど経験しています」「死んで蘇りました」。シャマンは、傷を負った治療者です。守護霊にシャマンになるよ…
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シャマンの道具は、自ら動き出すということとは
ホルチン地方のシャマンは、病気治療や祭祀儀式を行うときに、さまざまな道具を使います。その中に、シャマンのお守りで、治療道具でもある銅製の神像があります。それをフレル・オンゴッドと言い、省略して、オンゴッドと称します。シャ…
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前世その7―「前世では、相談者の前世を見せていました(前世療法を行っていました)」
土日から、1240年代と50年代にモンゴルに旅行したカルピニとルブルク著『中央アジア・蒙古旅行記』の日本語版からモンゴル語に重訳された(1983年出版)本を再読しております。ゲシグネ(gexigune)という植物が登場し…
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前世―その6「その苦しみは、前世の魂の思い残りなんですか」
ホルチン地方で、約30年前までは、親が夭折した幼児の体のどこかに炭で印をつけて、風葬する現象がありました。再び受胎して、我が子として生まれることを期待した行為です。そして、次に生まれる子供が同じ場所か、体のどこかに明確な…