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守護霊がどのように後継者を選びますか―その4 シャマンが存命中に後継者を選ぶ
蘭美シャマンがまだ未婚だった1976年のある日、お宅に訪ねて来た女性シャマンの包六月(実名、1926-1988)に後継者として選ばれました。当時、義理の姉の月亮がまだシャマンになっていなかったです。のちに、月亮がシャマン…
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守護霊がどのように後継者を選びますか―その3 先天的な選び(生まれる前に選ぶ)
骨接ぎに特化された包梅蘭(仮名)シャマンとそのお母さま。 骨接ぎに特化されたシャマン。 読書家でもある骨接ぎに特化されたシャマン。 写真のシャマンは、1975年生まれの方です。そのお母さまが、老シャマンに次のように予言さ…
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守護霊がどのように後継者を選びますか―その2 世襲型シャマンー守護霊は子孫の中から後継者を選びます
写真のシャマンは、バイリン右旗在住の1978年生まれの世襲型シャマンです。つまり、守護霊は、シャマンだったご先祖の霊です。シャマンは、モンゴル国のシャマンに弟子入りしたため、モンゴル国のシャマンの特徴を持っています。 な…
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守護霊がどのように後継者を選びますか―その1 守護霊が後継者をどのようにして見つけたんですか
トランス中のシャマン宝龍(仮名、1975年生、男性、農民)の守護霊は、生前、バイリン右旗に住んでいました。死後、その霊魂がシャマンが多い、ホルチン地方の空を飛び、後継者を探し回っていました。ある日、自宅の庭で、窓の前に立…
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シャマンの守護霊は、生前使わていた言葉でしゃべります。
写真は、2019年10月に撮影させていただいたシャマンのトランス状態の様子です。守護霊の生前の故郷は、シャマンの自宅から550㎞離れたバイリン右旗(地方の行政単位)です。守護霊は、バイリン右旗の方言をしゃべります。ホルチ…
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守護霊がシャマンの体に入ったとき
この写真は、1934年にモンゴルで撮られたシャマンの守護霊が降りてきた時の様子です。自然界の存在である守護霊、つまり精霊の野生性の一面を伺えます 。 この写真は、シャマニズム研究史上その価値は計り知れません。
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「あなたの苦しみは、わたしは、身をもって理解しています。痛いほどわかります」
内モンゴル東部ホルチン地方のシャマンは、よく、シャマンになるまでの苦しい経験を次のように表現します。「死以外のものをほとんど経験しています」「死んで蘇りました」。シャマンは、傷を負った治療者です。守護霊にシャマンになるよ…
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シャマンの道具は、自ら動き出すということとは
ホルチン地方のシャマンは、病気治療や祭祀儀式を行うときに、さまざまな道具を使います。その中に、シャマンのお守りで、治療道具でもある銅製の神像があります。それをフレル・オンゴッドと言い、省略して、オンゴッドと称します。シャ…
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前世その7―「前世では、相談者の前世を見せていました(前世療法を行っていました)」
土日から、1240年代と50年代にモンゴルに旅行したカルピニとルブルク著『中央アジア・蒙古旅行記』の日本語版からモンゴル語に重訳された(1983年出版)本を再読しております。ゲシグネ(gexigune)という植物が登場し…
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前世―その6「その苦しみは、前世の魂の思い残りなんですか」
ホルチン地方で、約30年前までは、親が夭折した幼児の体のどこかに炭で印をつけて、風葬する現象がありました。再び受胎して、我が子として生まれることを期待した行為です。そして、次に生まれる子供が同じ場所か、体のどこかに明確な…